遺言イメージ

優しかった親戚のおじさんからの遺言

私には、ある親戚のおじさんはがいたのですが、この人には奥さんは先に亡くなりましたし、
子供も授かりませんでした。
亡くなったおばさんが生きているころは、私はまだ小さな子供の時で、
おじさんもおばさんもとても可愛いがってくれました。

おばさんは、生まれつき子供ができない体だったのですが、これは結婚してからわかったそうです。
なんとか子供が欲しいというというのは、夫婦2人の願いでもありましたし、
その家全体の願いでもありました。

このご夫婦の家というのは、最終的には跡取りとなる子供がこのご夫婦に生まれないと、
この家の家系というものが途絶えてしまうという状態でしたので、余計に子供が欲しかったのです。
最後には、産婦人科の先生のところで検査を改めてしてもらったところ、
子供ができないということが分かったのです。

そんなこともあって、私がこのご夫婦の家に夏休みなどを利用して遊びに行きますと、
とても喜んでくれました。
ご夫婦が喜んでくれるということも嬉しかったのですが、この家というのは私の家から3時間くらい電車でかかるのですが、私自身もとてものんびりと出来るので、長い休みになるたびに遊びに行っていました。

そのため、こちらの家ではご夫婦と本当の子供か、あるいはそれ以上に親密な関係でした。
そんなご夫婦のうち、おばさんが病気で先に亡くなってしまい、おじさんだけになったときに、
おじさんは私に家などの財産を相続して欲しいと言ってきたのです。

この時には、もう成人して働いていましたから、そういったことの意味というのは十分わかりました。

しかし、その時はおじさんが亡くなってからの話をするのはとても嫌だったので、
私はこの話をはぐらかして、別の話題にしたのです。

その後も、事あるごとにおじさんの家に遊びに行ったりしていましたし、
おじさんが病気で入院したときはお世話をしに行ったりもしていました。

そんなある日、おじさんが大きな病気で入院することになりました。
病院の先生の話によると、もう命が短い状態だというのです。
以前からこの病気を患っていたということなのですが、ときどき顔を見せる私には、
一切そういった素振りを見せたことがありませんでした。

それから2日後に、病院での治療も届かずおじさんが亡くなりました。
親戚は私の家だけなので、我々でお葬式もしなければなりませんが、遺品の整理などの問題も出てきます。

すると、おじさんから依頼を受けていたというル護士さんが、病院からの連絡を受けて私たちのところに来ました。
弁護士さんの要件というのは、おじさんの遺言を預かっているというのです。

遺言の内容としては、おじさんの家や貯蓄や生命保険などの財産というものを、私に相続するというものでした。
確かに、そういったことを少しだけおじさんと話しましたが、本当にそんなことになるとは思ってもいませんでした。
その話をして以来は、おじさんは財産の相続の話は一切していなかったのです。

おじさんの残した手紙には、自分の健康のこともあったので相続のことを私に話したけれども上手く話すことができなかった。
かといって、自分の病気のことを話すと心配するだろうという気持ちからこうなったと記されていました。

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